記事を開いてくださった方々、誠にありがとうございます。
サイトを運営している「あいあい」と申します。
突然ですが、この記事を開いてくださった方々、
「FINAL FANTASY」にどんな印象をお持ちですか?
僕はFFシリーズが好きでよく遊んでいました。
熱狂的とまでは行きませんが、「FFのために購入するゲーム機を決めて、ソフトは毎回発売日に買う」くらいのファンではありました。
昔ほどの熱はとっくになくなりましたが、今でもFFが好きかどうか聞かれたらやっぱり「好きだ」と答えちゃいます。
がしかしですよ。
ゲーム好きとして、FF好きとしてここ何作かのFFを見ているとなんか複雑な感情が出てきてしまうのですよ。
そんなわけで今回はFFシリーズのファンだった僕が、自分が感じてきた「FFシリーズに対する気持ちの変化」や「現在のFINAL FANTASYに対して思うこと」などを書いていきたいと思います。
あくまで「僕個人がFINALFANTASYシリーズに対して思っていること」ですので、世間のFFシリーズに対しての印象や評価とは異なる部分も大いにあると思います。
また各ナンバリング作品に対してそれぞれファンの方もいらっしゃるのは当然かと思いますが、この記事では僕自身が作品に対して思っている気持ちを正直に書いていますので、読んでくださっている方が好きなナンバリング作品に対して辛辣な意見を書いている可能性もございます。
それを考慮して読んでいただけたらと思います。
書きたいことがたくさんあったので、ものすごく長くなってしまいました。
画像も少なく、文章多めなので読みにくいかもしれません。
また、書いていて結構感情的な文章になってしまった部分もあります。
不快に思われる方がいらっしゃいましたら大変申し訳ございません。
各項目を折り畳みできるようにしたので、目次を見て興味が無いとこは折りたたんでスルーしちゃってください。
それでは行きましょう。
目次
FFでRPGそのものを知った
自分が初めてプレイしたFFはFF6でした
FF6はFFシリーズのみではなく、僕がRPGというジャンルを初めて経験したゲームです。
これがまぁ面白くて面白くて。
まずオープニングで流れる悲しげなBGMと重苦しい雰囲気をみた時点で、このゲームに一気に惹き込まれました。
当時の僕はそれまで「マリオ」や「ドラゴンボール超武闘伝」などのアクションゲーム寄りでカジュアルなゲームが好きだったので、こういったドラマチックな雰囲気のゲームをしたことが無かったのです。
小学生だった僕にはこの雰囲気が衝撃的で、「幻獣」という響きにもすごくワクワクしました。
そしてバトルと育成が本当に面白かった。
それまでRPGに興味を持たなかった理由って「戦ってても面白くなさそう」と思っていたからなんですよ。
当時は「RPGと言ったらドラゴンクエスト」というイメージで、RPGに興味のない僕でもドラクエは知っていました。
まだ幼くて操作が賑やかなゲームが好きだった僕は「画面に敵が映ってるだけだし、文字選ぶだけだし、何が面白いんだろう」なんて浅はかな感想を持っていました。
※ドラクエファンの方、本当にごめんなさい。少年あいあいは後々ドラクエVにしっかりとハマりました。
しかしFFの戦闘はキャラクターが「剣を振る!」「魔法を唱える!」「幻獣を出せる!」とビジュアル面においても僕のハートをがっちりと掴んでしまい、「RPGってこんなにも楽しいんだ!」と今までの概念をひっくり返す程の刺激をくれました。
もちろん「バニシュデス」なんてものは小僧だった僕は知らなかったので、歯ごたえを感じて戦闘を存分に楽しんでました。
世界崩壊の後にエドガーを再加入させるところのボスが全然倒せなくてお姉ちゃんの前で大泣きしたのを今でもはっきりと覚えています。
姉ちゃんにめっちゃバカにされて、更に泣き散らかしたのもはっきりと覚えてます。
なんならそれのせいで忘れられないんじゃねぇか。
あとFF6で外せないのはBGMの素晴らしさですよね。
「決戦」「ティナのテーマ」「仲間を求めて」「エドガー、マッシュ(フィガロ城)のテーマ」とどれもこれもが名曲ばかりで、ゲームの音楽を聴いて「この曲が好き!」という感覚が芽生えたのもFF6が初めてでした。
FF6は隠し要素の豊富さも僕にとっては大きな魅力でした。
ストーリーを進めるだけではたどり着かないであろう「武器」「アクセサリ-」「魔石」「機械」「技」「キャラクター」などなど、飛空艇をぶっ飛ばしてこれらを探すのが楽しくて楽しくて。
飛空艇をぶっ飛ばしているだけでいきなり出てきた恐怖もありましたが。
FF6の事を話しているとこれだけで記事が終わってしまいそうなのでここまでにしておきますが、
とにかくFF6は、僕にとって初めてのFFシリーズというだけでなく、僕の「ゲームの嗜好を変えた作品」でした。
FF6の後はFF5→FF4の順番でプレイしたのですがどれをやってもまあ面白い。
このFF6がきっかけでどんどんFFシリーズに魅入られていきます。
これが僕のFFシリーズとの出会いでした。
その後の僕のFFメインシリーズのプレイ歴は、FF1~FF16までの内、11と14以外はクリアまでプレイしています。
11と14は発売当時のオンライン環境が整っていなかったため未プレイです。
14はものすごい人気ですよね。
すごく興味があって、現在ではプレイできる環境ではあるのですが、面白すぎてハマってしまうと仕事や家庭に影響を及ぼしかねないので中々手を出せずにいます。
FFに対する揺るぎない信頼感と安心感があった時代
プレイステーションでFF7の発売が決定した時の盛り上がりとざわめきは凄まじいものがありました。
当時の日本のゲーム機は「セガサターン」「プレイステーション」「ニンテンドー64」が熾烈なシェア争いを繰り広げていた時代でしたが、この「プレイステーションでのFINALFANTASY Ⅶの発売決定」が国内のゲームハードシェア争いの終了を決定づけたといっても過言ではないでしょう。
「FFが出るハードがその時代のシェアを握る」と言われていたほどです。
それほどの揺るぎない信頼感と安心感が当時のFINALFANTASYには確かにありました。
「FFだから」という理由だけで購入を決意するだけの面白さがありました。
僕自身もハードを購入する際は「FFが出るかどうか」で決めていました。
あの頃のFFもすごく楽しかった。
FF8がリリースされたときもまだ小学生で、友達と一緒に傘の柄をガンブレード風に持って振り回していました。
柄のカーブの部分を持って水平に構えるサイファー派と柄の真っすぐの部分を持って縦に構えるスコール派に分かれるんですよ。
男はみんなやったよね?
俺の村では大流行だったぞ
FF9も素晴らしい作品でした。
FF9の時はソフト発売当時、攻略本が発売されなくて、友達の家でプレイしていたらその友達の兄貴がチョコボでお宝掘るやつの存在を教えてくれました。
インターネットもあまり普及していない時代だったので、FF9はそういった「プレイヤー側が試行錯誤する楽しさ」を改めて体験させてくれた非常に良いゲームでした。
というように僕の少年時代はFFが一番好きなゲームであり、最高の娯楽でした。
最初に違和感を覚えたFF
大好きなFFシリーズでしたが、楽しみにしていた発売日を迎えていざ遊び始めたときに「え?」と感じた作品があります。
それが「FINALFANTASYⅩ-2」です。
これは「FFシリーズのナンバリングタイトルの続編」という、文章にすると何ともややこしいものなのですが、FFシリーズでは初めての試みとなった作品でした。
大好きなFF10の続編が出ると聞いた時にはすごく興奮しました。
そしてFF10といえば何よりゲーム史に残るほどのストーリーですよ。
PS2初期の作品にも関わらず、他を寄せ付けない圧巻のクオリティを誇るあのFF10ですよ。
その続編なんてファンとしては期待せずにはいられないじゃないですか。
で楽しみに家に帰って、意気込んで初めてみたら
え?
なんか
こういう感じなの?
自分が想像していたものとは雰囲気が全く違っていて、正直かなり戸惑いました。
その時感じた「FFを純粋に楽しんでいる感覚が無い」という自分にも若干の戸惑いがあり、ちょっと複雑でした。
あれですよ。「思ってたんと違う」ってやつですよ。
これでつまらなかったら「おい」ってなってたかもしれませんが、戦闘はアクティブで爽快感があってゲーム自体が結構面白かったのでなんかより一層複雑な気持ちでした。
面白いつまらないではなく「自分が想像していたFF10続編とのギャップが激しすぎた」のだと思います。
最初にFFに対して複雑な感情が芽生えたのが、僕はFF10-2でした。
でも10-2は外伝作品みたいなもんなので、違和感はあれどまだ「思ってたのと違ったな」くらいの感覚でした。
FFⅫ(FF12)はめちゃくちゃ面白かった
FF11は自分の家にはオンライン環境が無かったのでプレイできませんでしたが、
FF12はドハマリしました。
ただこのFF12、発売当初の世間の評価はあまりよろしいものではなかった、というか正直結構不評だったと思います。
今までのFFは「悪を倒して世界を救う」という非常にわかりやすいストーリー構成を軸に、そこに至るまでの過程がドラマチックに描かれていたり、それぞれのキャラクターのバックグラウンドがあったりで、比較的万人が楽しめるようなストーリーとなる事が多かったのですが、
FF12はとにかくストーリーもキャラクターも地味渋い。
例えるなら「それまでのFFは漫画的な面白さ」で、「FF12は小説的な面白さ」というような違いを感じました。
バトルシステムも非常に独特で、自分でコマンドを選ぶというプレイもしようと思えば全然できるのですが、FF12では「ガンビット」というシステムがありました。
「ガンビット」がどういったシステムかというと、現代のゲームではプレイヤーキャラクターの他にNPCが一緒に戦ってくれるゲームがありますよね?
今のゲームのNPCって特に自分が指示しなくても状況に応じて勝手に攻撃したり回復したりしてくれるじゃないですか。
FF12のガンビットは、キャラクターが「こういう時はこうする」という、行動パターンを自分で考えて組むことが出来ます。
つまり、NPCの行動AIを自分で設定できちゃうんです。
このシステムが当時は斬新すぎて、ライトユーザーも多いであろうFINALFANTASYシリーズとしては受けがあまり良くなかったのだと思います。
しかし僕はFF12にどっぷりとハマっていました。無印から。
理由は「遊びの幅の広さ」と「冒険してる感の強さ」です。
ぶっちゃけストーリーは僕にもあまり刺さらなかったのですが、FF12はとにかく遊んでいて飽きない要素が多すぎました。
「攻略を楽にするためにガンビットを組む」「強い武器や魔法を探して探索する」「裏ダンジョンに潜る」「モブハントで腕試し」と、これでもかというくらい遊べる要素が詰まったFFでした。
僕自身がFFシリーズで最もプレイ時間が長かった作品は間違いなくFF12です。
無印はもちろん、インターナショナル・ゾディアック・ジョブ・システム(IZJS)とリマスター版のザ・ゾディアック・エイジ(TZA)も全てプレイしました。
無印は倍速機能が無いので、流石に今の時代だと不便ですが、リマスター版は今でも遊んでます。
10‐2で若干違和感を覚えたFFシリーズでしたが、僕にとってFF12は「やっぱりFFは面白い」と再認識させてくれた作品です。
FF12はゲームのジャンルが多様になった現代でこそ遊んでほしい名作だと思います。
ただ「無印」とそれ以降にリリースされた「IZJS」と「TZA」では、倍速機能の有無等の快適性、成長システムや戦闘面でもはや別物になっているので、どうしても無印がやってみたいという方以外には最新作の「TZA」をおすすめします。
ちなみに僕の「無印ヤズマット(FF12の隠しボス)」の討伐時間は休憩込みで13時間くらいだったと思います。
インター版やリマスターは倍速機能があったり、与ダメージの上限が9999以上になったのでだいぶ倒しやすくなりました。
無印のあれはもう二度とやりたくないです。
派生作品、外伝作品の乱発でついていけなくなる
「FINALFANTASYを冠するゲーム」や「FF7の派生作品」が非常に増えていきました。
あんまりにも次々と出てくるもんで、なんか「FINALFANTASY」というタイトルが安っぽく感じてきてしまった時期でした。
発売されるハードもバラバラだったので、さすがに全部追う気にはなりませんでした。
ということでこのころから熱が冷め始め、「FFだから」「FF7の派生だから」という理由だけでは購入しなくなり、前情報を見て面白そうなものだけを厳選して購入するようになりました。
その中でも「クライシスコアFF7」や「ディシディアFF」は面白かった。
PSPを買ったのも「クライシスコア」がプレイしたかったからという理由でした。
PS5版のリマスターもプレイしましたが、現ハードに合わせてプレイしやすいようにかなり丁寧な調整が入っており、すごく面白かったです。
初めて「がっかりしたFF」
FFに対する熱は若干冷めつつありましたが、それでも柱であるナンバリングタイトルとなるとやっぱりワクワクするものですよね。
「FINAL FANTASY XIII(FF13)」の登場です。
FF13は体験版も「FF7AC COMPLETE」という映像作品に同梱されていたのですが、僕は上述したようにFFに対する熱が冷めてきていたので、「FF13の体験版がついているから」という理由で購入することはありませんでした。
なので事前に体験版はプレイしていませんでした。
だけどやっぱりナンバリングタイトルの最新作には期待してしまう。
しかも次世代機初のFF。
期待するよ、そりゃあ。
そしてついに楽しみにしていた「FINAL FANTASY XIII(FF13)」の発売を迎えました。
起動してオープニング映像を見てみると
他を圧倒するほど美麗なグラフィック、壮大な音楽
「すげぇ。これが次世代のFINALFANTASYか」
と、もうモニターに釘付けでした。
更にタイトル画面で流れる美しいピアノの音色
期待は膨らむばかり。
ゲームが始まっても絶えることのない映像美と最高のBGM
そしてATB(アクティブタイムバトル)の完成形とも思えるほどスピーディーで、一筋縄ではいかない歯ごたえのあるバトル
ゲーム開始からおよそ一時間ほどだったと思いますが、プレイして「さすがFFだ」と改めて感じました。
この「映像美」「BGM」「バトル」の素晴らしさでここから先が楽しみで仕方ありませんでした。
でもここがピークだった。
そこから何時間かプレイして一つの感想を持ちました。
「いつになったら面白くなるんだろう」と。
というのも、僕がFF13をしばらく遊んでいて感じていたことが
・こっぱずかしいセリフを吐き散らしながら自分たちの使命をどうにかしようとなんやかんやしていくキャラ達
・状況の説明もままならないまま正に閃光のごとく突き進むストーリー
・探索要素皆無のマップ
・チャプターごとにレベル上限がある育成要素
・戦闘と移動以外することがほぼ無いゲームデザイン
おいなんなんだこれ
戦闘以外何を楽しめばいいんだ
ゲーム開始に感激した「映像美」「BGM」「バトル」以降、自分にとって楽しいと感じる要素や感情がいつまで経っても出てきません。
この時間が非常に長く続きました。
しかもFF13はチャプターを進めてしまうと戻って再探索することが出来ない仕様です。(戻ったところですることもねぇけどな!)
でも大好きなFINALFANTASYです。
「メインのFF新作なんだからこのままで終わるわけがない。PS3になってきっとものすごくボリュームのあるゲームだからこういう風になってるんだ。」と本気で思ってましたよ。
その後にたどり着いた「下界」には非常に広いマップが用意されており、ここだけは本当にワクワク感が帰ってきました。
「やっとだ!やっと次世代FFの面白さが堪能できる!」
実際にここの部分は遊んでて楽しかったです。
そこに来るまで上に書いた感じでしたし、本当に解放感でいっぱいでした。
そう思いました。その時は。
まさか自由に探索できるのそこだけだなんて思わないじゃないか。
そこから出る時に「ここには戻れなくなります」みたいなメッセージが表示されたのを見て、嫌な予感がした通り、また元の「ただ進むだけ」の状態に戻りました。
そしてやはり一度進むと戻ることが出来ません。
その後は結局最後まで「まさかこのまま終わらないよな?」という感覚のままエンディングを迎えました。
そのエンディングに関しても、過去作のような達成感や満足感は感じず、僕個人としては「そんな都合良くいくんだったら今までのストーリーとか設定は何だったの?」と感じるような展開でした。
散々ネタにされてた「パルス」「コクーン」「ファルシ」「ルシ」「パージ」などという専門用語は、ゲームを実際にプレイしてみればアホな僕でも全然理解できる範疇だったので気になりませんでした。
このFF13の専門用語をネタにすることに関してはちょっと揚げ足取りに近いように感じます。
FF13の問題はそんな専門用語なんかじゃない。
なにより1本のゲームとして見ても「楽しめる要素が非常に少ない」
似たような形でゲームが進行するFF10もマップは決して広くは無く、探索要素もさほど多くはありませんでしたが、FF10には「最強武器集め」だったり「モンスター訓練所」だったり「隠し召喚獣集め」だったりと(中には苦痛なものもありましたが)やり込み要素やお遊び要素が備わっていましたし、何よりストーリーへの惹き込み方やキャラクター描写が秀逸でプレイヤーを退屈させない工夫が凝らされていました。
好みの問題もあるとは思いますが、
僕はFF13にはそういった「どうしたらユーザーに楽しんでもらえるか」という工夫が感じられませんでした。
その後、FF13は続編の13-2とライトニングリターンズをリリースすることになるわけですが、ストーリーはともかくとしてゲームとしてはそっちの2作の方が面白かったです。
バトルシステムが楽しかっただけに、それを存分に堪能できる要素が少ないのも残念だったなと思います。
FF13は僕にとって初めて明確に「がっかりした」と感じた作品でした。
ゲームとして破綻しているというわけでは無く、もちろんFF13を楽しいと感じた方や、ファンの方がもたくさんいらっしゃるのは当然だと思います。
でも僕にとってはFF13はがっかりだと感じてしまいました。
ただこのFF13、バトルシステムも楽しかったのですが
「世界観」「映像美」「BGM」の3点は他の追随を許さないほどに素晴らしかった。
グラフィックなんかはPS5が出た今でも違和感なく見れるくらい綺麗です。
そしてあの近未来感とファンタジー世界が混同した見事なまでに美しい世界観。
あれだけの素晴らしい世界観があったのになんであんな窮屈な作りにしてしまったのか。
こんなにもったいないことは無い。
そんな気持ちがあっただけに僕は残念な気持ちが大きくなってしまったのかもしれません。
FFシリーズの扱いに関する大きな不安と不満
上にFF13の事を書きましたが、FF13シリーズって元々「ファブラノヴァクリスタリス」という企画で同じ世界観を共有した「ナンバリングタイトル相当の作品を複数リリースする」という発表がされていたんですよ。
予定されていたのがFF13の他に「FINALFANTASY ヴェルサスXⅢ」と「FINALFANTASY アギトXⅢ」でした。
そのタイトルは13-2やライトニングリターンズとは全くの別物で、その「ファブラノヴァクリスタリスの作品を全部ひっくるめてFF13」みたいなコンセプトだったようです。確か。
もうこの時点で僕にはなんのこっちゃかわかってなくてあまり説明がうまくできないので、気になる方はWikipediaかなんかを読むことをおすすめします。
結果的にその2作品は形を変えて発売されたのですが、片方の作品に対してその経緯に僕は大きな不満と不安を感じました。
「アギト」の方はタイトルは「FINALFANTASY零式」という名前でPSP用ソフトとしてリリースされたのですが、そもそも自分が「ファブラノヴァクリスタリス」の事をよくわかっていなかったということもあり、タイトル名変更も違和感なく「PSPで出るなら買ってみようかな」くらいの軽い気持ちで認識していました。
こっちの方はハードが携帯用アプリからPSPに変更されたこともあり、ゲーム自体が面白かったこともあって結果的にすごく良かったのではないかと思います。
問題は「ヴェルサス13」の方です。
零式の発売から数年後、ほとんど続報が無かった「ヴェルサス13」に関して衝撃的な発表がありました。
「FFヴェルサス13をFF15として正式なナンバリングタイトルという形でリリースいたします」
正気か?
看板タイトルだぞ?
そんなナンバリングのつけ方あるか?
こんな形で最新のナンバリングタイトルが発表されるとは思ってなかったので、悪い意味で衝撃でした。
ただでさえヴェルサス13が全然情報無くて、「本当に作ってるんだろうか?」なんて印象があったのに、さらにこんなことまでしたら「なんかごたごたやいざこざがあったんじゃないか?」って思っちゃうじゃないですか。
実はFF15の前にも、僕はオンラインFFをプレイしたことが無いので詳しくは説明できませんが、「FF14(旧版)」にも大きな問題が多々あったそうでかなり騒ぎになったようです。
派生作品を乱発してる印象もあり「もうメーカーにとってFINALFANTASYはそういう扱いなんだな」という、FFシリーズを粗末に扱われている感じがしてすごく嫌でした。
大事な看板タイトルなのにどうしてわざわざ自分たちでブランド価値を下げるようなことをするのか。
こんなことになるんだったら最初から「ファブラノヴァクリスタリス」なんていうユーザーに伝わりづらいわけわからん企画やらなきゃよかったじゃないか。
13-2とライトニングリターンズも決して悪いゲームではなかったし、ライトニングリターンズなんかはむしろ面白いゲームでしたけど
13-2やライトニングリターンズよりもヴェルサスに力を注ぐことは出来なかったのだろうか?
これがきっかけで「この先FFシリーズをどうしたいんだろう?」「純粋に楽しめるFFはもうできなくなるんだろうか」という不安が大きくなりました。
FF15をプレイして感じたこと
FF15は発売前から過大広告な印象があったのでめちゃくちゃ不安でしたが、購入を決意しました。
やっぱり心のどこかでまだ好きだったナンバリングFFに、わずかでも期待してしまう気持ちがあったんでしょう。
俺は発売日に買ったよ。
デラックスエディションを。
ヴェルサス13楽しみにしてたからさ。
FF15はメインキャラクター4人はあまり好きになれませんでしたけど、ゲーム自体は釣りやモンスター討伐、隠しダンジョンなどのお遊び要素が非常に豊富で僕は楽しめました。
気が付いたら200時間近く遊んでました。
FF15は決してゲームそのものが悪いわけではなく、僕はそれ以外の「売り方」や「宣伝の仕方」に問題があったように感じました。
ストーリーの評判があまりよろしくないFF15ですが、ストーリーの大筋自体は別に悪いわけではないと思うんですよ。
FF15のストーリーは「魅せ方」と「描写」があまりよくなかった。
そして大きな問題点として本編ストーリーに収録されて然るべき内容を映像作品やDLC等で展開してしまったことですよね。
別に映画化やDLC自体が悪いわけじゃない。
「メインストーリーになくてはならないものをゲーム本編に収録しない」ってのはおかしいだろと言いたいわけですよ。
「本編から少し逸れたサイドストーリー」や「キャラクターを深堀する」といったものであればゲームを好きになった人が遊んだり見たりすれば良いし、シリーズ初プレイの人もファンの人も納得のいく展開になると思うんです。
「映画自体は面白かった」とは思います。
そりゃ面白いだろうよ。
ストーリーが大きく動く超重要場面を映画化してんだから。
そういうのをゲーム本編から切り離すからおかしくなるんだろって。
あとは宣伝や広告内容です。
なんというかFF15の宣伝は「ゲームの楽しさをアピールする宣伝」ではなくて「自分たちはこんなことが出来るんですよ!」とか「こんなことしてる自分たちを見て!」といった承認欲求を満たすような宣伝のように僕は感じてしまいました。
ゲームの楽しさを伝えてくれ。
掃除機の宣伝をするときに吸引力をアピールしないで「この強ボタンのデザイン、すごく凝ったんですよ!」なんて言うメーカーがどこにある?
しかし、ただの1ユーザーである僕が偉そうに言える立場ではないですけど
FF15は長期にわたって改善や追加要素があり遊びやすさがアップし、楽しめる要素が増えたので、発売後の対応は非常に良かった(初めからやっとけよと思うものもありましたが)
それだけに「売り方」や「宣伝の仕方」の印象が悪かったことが悔やまれる
DLCの開発中止もかなり印象が悪かったですね。
ゲーム自体は悪くなかっただけに、FF15はFFシリーズの中でもかなりかわいそうな作品だと僕は思いました。
FF16でまたFFに期待したくなった
FF15から数年後、FF16が発表されました。
もうすでに僕のFF新作発表時のワクワクは完全に冷め切ってましたが、今作は久々の「ファンタジーらしい世界観」だということで少しだけ興味を惹かれました。
でもやはり不安は大きかったです。
不安というのは「純粋に楽しいと思えるFFが遊べるだろうか」という不安です。
やっぱりいろんな思い出を作ってくれたシリーズですから。
好きだからこそいろいろ考えるしいろいろな感情がでてくるもんです。
その不安を払拭したのが体験版でした。
戦闘曲がかっこ良すぎる
なぜ召喚獣同士が戦うのか?
あのイフリートは何者なのか?
ジョシュアはフェニックスだから生き返るのではないか?
もうとにかく「早く続きがやりたい」という内容でした。
FF新作が純粋に楽しみになったのは本当に久しぶりでした。
製品版も期待通りで、ちょっとストーリー展開で拍子抜けなところもありましたが非常に楽しめました。
FF16は細かい不具合もほぼ無く、すごく丁寧に作ってくださっているんだというのがわかりますし、何より演出の魅せ方が良かった。
バハムート戦付近の一連のイベントシーンなんて最高にシビれましたよ。
ネタバレになるので詳細は書きませんが、歴代のFFでも一番気持ちが昂ったシーンかもしれません。
正直ラストバトルより全然興奮した。
FF16は僕にとってはシリーズの中でもすごく大好きな作品になりました。
ただちょっと堅実すぎるというか、ハイクオリティなゲームではあるんですけど、もっと長く遊べるコンテンツが欲しかったとも思います。
例えば今作には「リスキーモブ」という強力なモンスターを討伐するコンテンツがあるのですが、これに「クリア後にもっと強力なボスを多数開放する」であったりとか。
他には「召喚獣」という存在や「召喚獣バトル」を前面に押し出しているのであれば、バトルコンテンツが充実している「アレテストーン」で本編とは別に「架空の召喚獣との召喚獣バトルが楽しめるコンテンツ」を用意して、本編には登場しない過去作の人気召喚獣(アレクサンダーやヴァリガルマンダ)とのバトルが出来たりとか。
そういうエンドコンテンツが充実していたらもっと長く楽しめる作品になったんじゃないかと思います。
ともあれ、久々に純粋にFFを楽しめたのですごく嬉しかったです。
滅多に引かない、「一番くじ」を引きたくなるくらい好きになりました。
B賞全部揃えたったぜ。
今後のFFにも期待したいと思える作品でした。
FFブランドは崩壊しているのか?
これに関しては手元に詳細なデータがあるわけでないので、はっきりと「ブランドは健在だ」「崩壊している」と断言はできませんが、公表されている世界規模の売上本数や現在のFF14の人気っぷりを見てると「崩壊しているとは言えない」のではないかと思います。
FF全盛期の時とは時代もゲームハードの値段など状況も全然違うので、単純に比較することは出来ません。
しかし僕には今のFFに以前ほどのパワーがあるようにはどうしても見えない。
これも完全に僕個人の感想、印象となってしまうのですが、「ハードの普及率に対して売り上げは好調」という言葉がどうも引っかかる。
そのハードの普及を牽引するのがFINALFANTASYだったんじゃないのか?
「FFが出るからこのゲーム機を買おう!」と思わせるほどのパワーがFINALFANTASYにはあったんじゃないのか?
売り上げが好調なのは非常に良いニュースですし、ゲームを楽しんだ自分にとってもすごく嬉しいです。
しかしネームブランドに胡坐かいてないでシリーズをもっと大事に育てていれば、今以上に大きいタイトルになれたのではないかと心から思います。
そりゃあ商売ですから売上、利益のために商品を売らなければいけないのは当然です。
会社というものにとって最大の目標はそこですから。
しかし商品をたくさん売りたいのであれば「顧客からの信頼」「商品への安心感」が必要不可欠なのではないでしょうか?
自社の商品、ましてや看板商品を雑に扱ったり、ユーザーの満足度が低い商品を乱発させていたら「会社の製品そのもの」が敬遠されるようになっちゃいます。
時代や環境が大きく変わったにもかかわらず、ここ数年でシリーズ過去最高セールスをどんどん更新しているタイトルもありますし、新規タイトルを順調に育てて世界的に待ち望まれるほどのシリーズに成り上がったゲームもあります。
FFもまだまだそういうタイトルでいられるはず。
そして現在FFはあのFF7のリメイクシリーズが展開されています。
「FF7リバース」のPVを見ましたが、期待感は非常に高い。
「FF7リメイク」は面白かったのは面白かったんですけど、ストーリー最序盤ということもあり結構物足りなさを感じていたので、ストーリーが大きく進む「リバース」はかなりワクワクします。
ゴールドソーサーをあそこまでしっかり作ってくれるとは思ってなかった。
僕はPS時代からティファ一択です
ネットで異常なほど叩くのはおかしい
これはFFに限らずですけどね。
それでもFFは特に多い気がします。
同じゲームをプレイしても各個人で「面白い」「つまらない」「良作」「凡作」「駄作」といろんな感想があるのは当たり前な事です。
僕が面白いと感じたゲームをつまらないと感じる方もいらっしゃいますし、逆も然りです。
でも異常なほどネットで叩くのはやっぱりおかしいですよ。
以前ダークソウル2の記事やバイオハザード6の記事にも似たようなことを書きましたが、「シリーズが好きだからこそ思うところがある」とか「ファンではないが一通りプレイして、1本のゲームとしての評価」としての意見であれば全然良いと思うんですよ。
そういう方々ってたとえそのゲームを「つまらない」と思ったとしても、悪いところにばかり目を向けないで「ここが良かった」「ここがダメだった」「ここがこうだったら良かった」「今後はこうなってほしい」ということをきちんと発信してくれるので購入の参考にもなります。
ですが「悪い部分だけ大げさにアピールする者」「やってもいないし、買ってもいないのに周りの叩きに便乗して叩く者」「自分の数字を取るためだけに悪評を煽るような発信をする動画配信者やブロガー」などは誰にとってもプラスにならない、はっきり言って開発者の方にとっても普通のユーザーにとっても迷惑な存在でしかありません。
挙句の果てに開発者の方に殺害予告までする輩が出てくる始末です。
やめろと言ってもやめるような人たちではないと思うので、勝手にネットで暴れて勝手に対処されて勝手に犯罪者にでもなっとけばいいと思います。
そういえばこのブログでも「FFオリジン」の記事を投稿した時にわけのわからないコメントが来てました。
他のブログではどうかわからないですけど、僕のブログでは相手側からコメントが届いた場合、管理者である僕が「承認」をしないとコメントが公開されないようになっています。
真っ当なご指摘や、自分に不備があっていただいた意見等は公開させていただいていますが、明らかに作品をバカにしたコメントや暴言のようなコメントは公開もしませんし、反応も一切してません。
どうせまともにやり取りができるなんて思ってませんから。
構うだけ無駄です。
あと、そういうのにいちいち反応してネットで喧嘩してる人らも同じレベルだと思いますよ。
あんなもんコメントでもなんでもなくて「おかしな人がただ文字並べただけ」のもんですから。
対処は企業の方々に任せましょう。
最後に
かなり長くなってしまいましたが、今回は自分のFFに対する素直な気持ちを書きました。
たくさん書きましたが、一番言いたいのはメーカーさんにはもっとFFというシリーズを大切にしてほしいということです。
何でもかんでも「FF」というタイトルをつけて乱発しないで、「ついにFFの新作が遊べる!」くらいの、日本の誇るブランドらしいタイトルでいてほしいです。
そんなに短期間で乱発しなくてもFFほどの知名度があってしっかり面白ければ自ずと売り上げもついてくるはずですし、新作までの期間が多少長かったとしてもファンは待ちますよ。
でも発表がやたら早くてそっから10年かかるとかは無しな
だからもっとFINAL FANTASYを大切にしてあげて下さい。
どうかお願いします。
FF16もネットでいろいろな意見が飛び交っているようですが、僕はFF16をすごく楽しめましたし、今後の新作がまた楽しみになりました。
そしていよいよ2024年初頭には「FF7リバース」が発売されるということで、これも楽しみにして待ちたいと思います。
以上「FINAL FANTASYに対して思うこと~気持ちの変化、FFブランドは崩壊してるのか?~」でした。
最後まで読んでくださった方々、誠にありがとうございました。