記事を開いてくださった方々、誠にありがとうございます。
今回は2023年1月24日にリリースされたPS5ソフト「FORSPOKEN(フォースポークン)」のメインストーリーをクリアしましたので、実際に自分でプレイしてみて面白かった点や気になった点などを書いていきます。
体験版が楽しかったのですごく楽しみにしており、製品版を発売日に購入してプレイしていました。
あくまでメインストーリーをクリアした段階での感想なので、クリア後の探索でまた印象が変わる可能性もありますが、とりあえず現時点での感想を書きました。
ネタバレは無しの感想です。
Steam版もリリースされているのですが、僕の貧弱PCスペックじゃまともに動かなそうなのでPS5版でプレイしています。
ジャンルはアクションRPGです。
FORSPOKEN(フォースポークン)の公式HPはこちら→FORSPOKEN | SQUARE ENIX (square-enix.com)
率直な感想
「楽しめたか?つまらなかったか?」と聞かれたら僕は「楽しめた」と答えます。
実際夢中になって長時間プレイしてしまった日もありましたし、「つまらない」とは思いませんでした。
しかし何か物足りなさを感じる。
そんな気持ちです。
自分が期待しすぎていたのもあるとは思いますが、もっとスケールの大きいゲームを想像していました。
なんというか説明下手な自分なりの感想を一言でいうと「思ってたほどの大作感が無かった」と感じました。
それと決してつまらなくはなかったんですけど「基は良いのにここがちょっと・・・」なんて部分が結構あります。
では「どんなところが面白いと感じたのか?」や「どんな部分が気になったか」を書いていきます。
フレームレートやロード時間はどう?
オプションで「高画質表示」「レイトレース描画」「パフォーマンス優先」を選択できるようになっており、「高画質表示」「レイトレース描画」では30FPS、「パフォーマンス優先」では基本60fpsでプレイできます。
「パフォーマンス優先」でもフレームレートが60以下に低下する場面もありますが、そんなにひどくはないです。
僕は「パフォーマンス優先」でプレイしていましたが、フリーズやバグに遭遇することも無く、快適にプレイ出来ました。
ロードは速いです。
ファストトラベルは一瞬で終わります。
オプション設定が細かくできるのでかなり親切
体験版の記事でも書きましたが、このゲームは難易度の設定やゲームを快適にプレイできるような設定を細かくできるので、この点は非常に嬉しいです。
特に「アイテムの自動取得」はとても助かりました。
面白かった点
ロケーションがすごく綺麗
異世界が舞台のゲームなのですが、ファンタジー感抜群でロケーションが非常に綺麗です。
僕はこういう雰囲気がすごく好きなので、眺めているのが非常に楽しかったです。
魔法パルクールでマップをスピーディーに駆け回る爽快感
フォースポークンは主人公が魔法使いになるという設定で、移動する際も魔法の力を使ってスムーズに移動できます。
本作はオープンワールドとなっており、マップも広いので魔法パルクールでビュンビュン移動できるのは非常に爽快で気持ち良いです。
この魔法パルクールの要素はこのゲームのすごく良い点だと思います。
このスピードで高低差のあるマップも快適に移動できるのでめちゃくちゃ気持ちが良いです。
ただ個人的にはこの魔法パルクールに「もったいない」と感じる点がありましたので「気になった点」でお話しします。
ちなみにアホな僕は「パルクール」という言葉を知らなかったので調べたところ、パルクールとは「走る」「跳ぶ」「登る」といった移動をすることで心身の鍛錬を行う運動方法だそうです。
戦闘システムは基本楽しい
僕自身は体験版でもこのゲームの戦闘を結構楽しめていたので、操作はすんなりなじめました。
いろんな魔法を使った攻撃や、回避からの反撃、カウンターやフィニッシュブローなど出来ることは多く、基本的なシステム面は楽しいと感じます。
魔法は「攻撃魔法」と「補助魔法」があり、コントローラーのR側で攻撃魔法の管理、L側で補助魔法の管理を行います。
またストーリーを進めていくと使える属性魔法が増えていくのですが、違う属性に切り替える場合は十字キーの左右ボタンで切り替えが可能です。
範囲魔法でたくさんの敵を吹っ飛ばした時とか綺麗に回避が決まってカウンターが入った時とかは気持ち良いですよ。
体験版から魔法も増え、属性を切り替えたり、攻撃魔法や補助魔法の中身を切り替えたりしながら戦うので操作は忙しい印象ですが、割と弱点属性を変えるだけで行けちゃったりするので、やってみるとそんなに複雑には感じませんでした。
しかし戦闘に関しても不満点はあります。それは別の項目で書きます。
報酬ありのミッションや協力なボス戦があり、探索が楽しい
オープンワールドだけあってマップは広く、各地にサブミッションのような物や、メインストーリーに絡まないボスなどが多くいました。
魔法パルクールで駆け巡り、これらを探索するのは非常に楽しく感じました。
貴重なアイテムや装備品が手に入るので、探索意欲もわいてきます。
ストーリークリア後にはどこでも自由に行けるようになったので、もっといろいろ回ってみたいと思います。
ストーリー自体は結構好き
大筋はわかりやすく、見ごたえのある熱い演出もありました。
特に後半の展開や演出は個人的にはすごく好きです。
世界観の設定や人物などはファストトラベルポイントやダンジョンなどで入手できるアーカイブで丁寧に説明してくれるので、それを読むのも面白かったです。
体験版時点では「主人公の性格や話し方が自分には合わないかな?」と思っていたのですが、製品版をプレイしてみると「主人公がどういう環境で生きていたか」も理解出来ましたし、結構いいやつなんだなというのもわかったので印象も変わりました。
正直ストーリーの途中で「それはさすがにかわいそうだろう」と主人公に同情するような場面もありました。
僕は本作の主人公は全然嫌いじゃないです。
ただしネタバレになるので中身は書きませんが、クリア後は「それでいいのかよ」とどうも引っかかることがありました。
ストーリーに関しての気になった点も下に記載します。
気になった点
戦闘時にカメラが近すぎて見づらくなる時がある
戦闘自体は楽しめたんですけど戦闘のシチュエーションによってカメラが近すぎて非常に見づらくなる場面があります。
戦闘中常に悪いというわけではないんですけど気になります。
特に「大型の敵と接近戦をしているとき」「戦闘フィールドの一部」「飛行型の敵と戦うとき」などでした。
オプション設定でアクシビティ→ワールド設定に(どの場面での事かははっきりわかりませんが)「近くのキャラを強調する」っていう項目があり、それはOFFにしてます。
こんな感じで結構見づらかったです。
一体撃破後のロックオン自動切り替えが欲しい
他のゲームで実装されている、集団戦で敵を一体撃破した後の「ロックオンの自動切り替え」は実装してほしかったなと思います。
自動照準はあってそこそこ狙いは付けてくれるんですけど、飛行型の敵なんかは一度に出てくる数も多いうえに自動照準でも当てるのが結構難しく感じたのでこれは実装してほしかったですね。
近くで撃つと自分の攻撃で自分が怯む魔法がある
これは本当に要らない要素だと思います。
ダメージは受けませんがこういうのはそれなりにストレスがあります。
戦闘はスピーディーで楽しいし、回避も滑らかで気持ちよくできるのになぜこのようにわざわざ良い部分を邪魔する要素を入れてしまうのか。
こんなとこで余計なリアリティを出されるよりかは、ゲームの良い部分を少しでも多く体感できるようにプレイしたいです。
FF15の魔法も自分側にデメリットがあったのですが、なんの意図があってこういう設定にしているのかさっぱりわかりません。
敵から未発見の状態ではスタミナ消費は0にしてほしかった。
今作はスタミナの概念があり、魔法パルクール(戦闘中は回避)の動作でスタミナを消費します。
回避が強力なので戦闘中はスタミナ消費もありでバランスはとれているのだと思いますが、そうでない状態のときはスタミナ消費は無しで良かったんじゃないかと思います。
スタミナが無くても平地の移動は速いのですが、高い崖を登ったり水面を滑ったりする動作はスタミナが無いと行えません。
スタミナは敵から発見されていない時でも魔法パルクールで常時消費となっています。
難易度設定でスタミナの回復速度を速めることはできますが、あくまで速めるだけなので結局はどこかで途切れてしまいます。
せっかく魔法パルクールで快適に気持ちよく移動できるシステムなのにこれは非常にもったいないと思いました。
「セリフが終わらないと動けない」などの場面が多い
ストーリーを進めていく途中で「セリフが終わるまでキャラが立ったまま話す」という場面が結構多くあったり、「イベントコンプリート」のような表示が表示されてからキャラを動かせるまでの時間が若干長く感じたりといった場面が多くありました。
スキップ機能はあるのでイベントシーンそのもののスキップはできます。
会話の選択肢が出てくることもあるので仕方のないシーンもありましたが「それは歩きながら喋ってもいいのでは?」と思うものもありました。
ファストトラベルのロードはめちゃくちゃ速いのに、なんとなくゲーム全体のテンポはすこし悪く感じました。
「ブレイクストーム」が鬱陶しい
「ブレイクストーム」とはゲーム内で「世界や人体に悪影響を及ぼす瘴気が吹き荒れている現象」なのですが、フィールドを歩いているときに発生します。
下に動画も貼りますがブレイクストーム中は「視界が悪い」「強敵が多数出現」「HPが徐々に減少」といったペナルティがあります。
それだけなら「世界観を表現するため」と考えればまだ良かったのですが、このブレイクストームの最中はさらに「セーブ不可」「ファストトラベル不可」となり、しかも結構長い距離移動しないと抜けられません。
世界設定を反映するために実装したのだと思うのですが、たびたび起こるこの現象はゲーム的には非常に鬱陶しく感じてしまいました。
スライドパズル必要だった?
宝箱などにスライドパズルの謎解きが付いているものがあるのですが、パズルを解かなくても「マナ」という魔法を覚えるためのスキルポイントを消費する事でも開けることが出来ます。
一見新設設計にも思えますが、「パズルいる?」と疑問に思いました。
普通に解こうとすると結構難しいです。
好きな人は好きかもしれませんが、貴重な宝箱であるならばせっかくのオープンワールドですし「ダンジョンクリアで入手」という箇所を増やした方が探索がより一層楽しくなったんじゃないかと思います。
メインストーリーが思ってたよりも短い
僕はこのゲームが発売される前は世界観やPVを見て「ストーリーに力を入れているゲーム」を想像していました。
まあ勝手に想像してた僕も悪いんですけどね。
やってみたら自分の想像していたものよりもかなり短かったです。
ゲームのボリュームそのものに関しては、マップも広いですしミッションやボスもあるので結構ボリュームはあり、クリア後も長く遊べそうです。
しかしメインストーリーは想像以上に短く、物足りないと感じてしまいました。
クリア時間なのですが、僕はチャプターごとにほんの少しづつ寄り道をしながら進めて約14時間でした。
というのも本作はオープンワールドではあるんですが、メインの目的地から一定距離を離れるとメッセージが出てきて行動範囲が制限されてしまってました。
ストーリーの進行上仕方ないのかもしれませんが、オープンワールドのゲームとしてこれは少し残念に思いました。
なので一旦クリアしてから各地をじっくり回ろうと思い、寄り道は少なめでストーリーメインで進めました。
すると途中で「面白い展開になってきた!」と非常にワクワクする展開になったのですが、そこから割とすぐにエンディングまで行っちゃいました。
メインストーリーが短いゲームはこのゲームに限らず他にもあるんですけど、僕はこのゲームを「ストーリー重視」のゲームだと思っていたので物足りなく感じました。
どちらかというと「クリア後が本番」タイプのゲームなのかなという印象です。
ストーリーの中身自体は結構好きなので、だからこそもっといろんなキャラクターと触れ合ったり、関係性や生い立ちなどを深く掘り下げてほしかったなと思いました。
まとめ
楽しめたは楽しめたんですけど「ここをもっとこうしてほしかったなぁ・・・」という部分が多くあるゲームでした。
メインストーリーの短さも含め「マップも広く探索要素も結構豊富なのに何か物足りなさを感じる」という何ともすっきりしない気持ちです。
もちろん楽しい部分もしっかりとあり、決して「つまらないゲーム」だとは思いませんでしたし、買って後悔は全くしてません。
もっと大作になるポテンシャルはあるはずなのですが、素材を存分に活かしきれているとはいいがたく、非常にもったいない作品だと感じました。
このゲームは完全オフライン専用なので、購入を検討している方はそこまで急いで購入する理由も特になければじっくり考えてから購入を決めても良いと思います。
以上「【PS5版】FORSPOKEN(フォースポークン) クリア後感想、評価 面白い?つまらない?」でした。
最後まで読んでくださった方々、誠にありがとうございました。